2026年01月02日
2026年 新年のご挨拶
新しい年を迎え、皆様のご健康とご多幸、そして日々のご活動が実り多いものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。
昨年は、日本各地において、人と野生生物との関係が社会的な課題として改めて顕在化した一年でした。とりわけ、クマによる人的被害の増加は、地域の安全や暮らしの在り方に直結する問題として注目されました。その背景には、自然環境の変化に伴う食料条件の不安定化、個体数の増加、クマの学習による行動変化、農村地域の過疎化・高齢化、さらには気候変動の影響など、複数の要因が相互に関係していることが指摘されています。単独の主体や分野のみでの対応には限界があります。市民、行政、企業、研究機関などがそれぞれの役割と強みを持ち寄り、連携しながら解決策を検討し、実践へとつなげていくこと
が一層重要になっていると考えています。
生物多様性をめぐる課題の多くも同様に、生物、環境、人間社会といった多様な要素が関わり合っており、その解決には、一つひとつの状況に向き合いながら、分野を越えて知恵を結集していく姿勢が大切です。
昨年3月には、『市民科学―自然再興と地域創生の好循環―』(岩浅有記・小堀洋美・佐藤真久 編著)を出版いたしました。本書では、政策・科学・教育という異なる専門分野の視点を重ね合わせることで、「自然再興(ネイチャーポジティブ)」と「地域創生」を同時に進めていく道筋を探っています。市民科学は、多様な主体が対話と協働を通じて地域の課題に向き合い、互いの知恵や強みを活かしながら共に学び、行動していく社会的なプロ
セスであり、地域社会を学習共同体として育てていく力を持つものです。
本団体では、今後も生物多様性に関わる課題を広い視野で捉え、多様な組織や地域の皆様との連携を深化させてまいります。目指す社会の実現に向け、皆様と歩みを共にしつつ、一歩ずつ前進していければ幸いです。
本年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
代表理事
小堀洋美
第64回 多摩川流域セミナー 『源流域の森と水の保全活動について~上下流連携で考えよう~』開催のお知らせ

第64回セミナーでは「多摩川源流域の森と水の保全活動」をテーマに多摩川源流域を知り、上流域の森を巡る地域の現状や課題、これに対する継続的な取り組みや上下流域をつなぐ試みを、現地を見ながら学び、私たち一人ひとりができることを考えます。
小堀代表はコメンテーターとして参加予定す。
開催概要
開 催 日:2025年12月20日(土)
セミナー 13:00~16:30(小菅村 中央公民館講堂/WEB配信)
費 用:無料
定 員:30名(先着順)
備 考:当日の宿泊先及び懇親会がございます(どちらも希望者)。
〇「東京水のふるさと『水道水源林』」
登壇:千葉 徹也 氏(東京都水道局水源管理事務所技術課水道水源林保全管理専門課長)
〇「山梨県小菅村多摩川源流の村としての歩み」
登壇:木下 拓郎 氏(小菅村源流振興課課長)
〇「人口500人の村の森づくり」
登壇:中村 裕樹 氏(丹波山村振興課副主査)
〇「上下流連携で取り組む、源流文化の継承」
登壇:青山 大我 氏(NPO法人多摩源流こすげ)
〇ポスター報告
〇意見交換「源流域の森と水と上下流連携」
翌日、2025年12月21日(日)にはエクスカーションを開催予定です(希望者)。
エクスカーション 9:00~12:30(予定)
費 用:有料(2,000円を予定)
備 考:荒天等に伴い中止またはコース変更となる場合がございます。
申し込み方法
ポスター記載のメールアドレスへのご連絡、または下記URLよりお申し込みください。
https://www.kokuchpro.com/event/12fad7e7ff6de80fbc24004c3d86eb58/
※こくちーずプロのサイトへ飛びます

